2016年には広島カープが優勝しましたが、それに伴ってにわかファンも増えています。
広島カープは、日本初の市民球団で、1950年にセントラル・リーグの誕生にあわせて設立した球団で、ほかの球団とは大きく異なり、貧乏球団として、遠征は夜行列車にのって移動したり、廃墟に近いような寮で選手達は生活していた歴史があります。
市民球団ですから、大企業のスポンサーなどはなく、寄付を募るために選手達は劇場などでファンに挨拶をしたり、歌まで披露することもあったほどです。
現代のカープ女子のように、当時から熱狂的なファンは多く、当時から愛される球団広島カープでした。
カープの名前の由来は、広島城が鯉城と呼ばれていたことと、滝を上る鯉の姿に、戦後広島復興の想いを込めたことによります。
設立の翌年には、申告な球団経営状態から、給料の遅配や遠征費が払えないという事態となり、一時球団解散の決定がなされました。
これを回避するため、当時の金額で400万円が必要となり、球団の資金難を救うべく、広島市民が募金を募り、球団の存続に必要な400万円を集めることができ、解散を回避することができました。
こういった市民の温かい支援によって、愛される球団広島カープが存続できています。