カープアカデミーとは、1990年に広島カープが従来の外国人選手獲得ルートと一線を画すシステムとして導入したものです。
具体的に従来のものとの相違点を挙げると、ドミニカ共和国出身の選手をカープがアカデミーにて自前で育成し、日本プロ野球のレベルに足ると判断されれば広島カープと契約という形を採っていることです。
そのため「数打ちゃ当たる」感もあり、広島では戦力にならないまま終わる選手も多くいます。
しかしこのアカデミー、甘く見てはいけません。
なぜならこれまでにアルフォンソ・ソリアーノという広島どころかメジャーリーグに羽ばたいた最高傑作を輩出しているからです。
ソリアーノは広島では開花しませんでしたが、その後メジャーに渡ると40本塁打40盗塁を達成するなど大活躍。
日本で1996年にキャリアを開始しヒットを打っているため日米通算2000安打を達成した際は名球会入りの資格があると話題になりました。
最近では2014年に来日したライネル・ロサリオがサイクルヒットを達成するなど活躍しました。
あと面白い選手を挙げると1990年代中盤に広島に在籍したロビンソン・チェコ投手がいます。
彼は当時背番号106でしたが、一年目の1995年になんと15勝もしてオールスターに選ばれたんですね。
三桁の背番号は裏方のスタッフか育成選手のものなので、彼は三桁の背番号でオールスター出場を果たした史上唯一の選手になっています。
広島カープ入団時点では実績が無く年俸も安いカープアカデミー出身の選手。
しかし物凄い逸材が隠れているかもしれない。コアな野球ファンはそんなワクワク感を持ってカープアカデミーに注目しているのではないでしょうか。